| 水には心身を癒してくれるパワーがあります。それは、私たちのカラダの60%が水からできていることと無関係ではないようです。「人間の生命は水と共にある」と語ったのは、世界的に有名なライフ・サイエンティストのワトソン博士でした。訪れると元気で優しいココロになれる、そんな「水がキーワード」のヒーリングスポットのご紹介です。
フランスとスペインの国境になっているピレネー山脈の麓に、人口1万7000人ほどの小さな町・ルルドがあります。マッサビエルの洞窟からマリア様の言葉通りの泉が沸き出し、その水が難病を治す(※)ということで、世界的にも有名になりました。
今では各国から訪れる巡礼者の数が年間600万を超えるといいますが、クリスチャンでなくても、この地に一歩、足を踏み入れると、土地全体の持つ柔らかなエネルギーが全身に伝わってくるのが分かります。聖堂でお祈りをあげなくても構いません。公園のベンチや芝生の上に腰を降ろし、大地のエネルギーを肌で感じているだけで、“まったり”としたおだやかな気持ちになってくるから不思議です。まるで、とんがった神経が、なだめられていくかのよう…。確かに、ルルドは偉大なヒーリングスポットです。
ところで、ルルドの町の象徴のひとつが、どこからでもその姿が眺められる古城。城壁には季節の花が美しく咲き誇る庭園も造られていて、ここから聖域(洞窟?大聖堂?ロザリオ広場のエリア)を臨むと、ファンタジーの世界にいるかのような錯覚にとらわれます。ここの見学には、併設されたピレネー美術館とセットのチケットを購入。ピレネー美術館では、ピレネー人が「太陽」「星」「光」に対してどのような考えを持っていたかが分かって興味津々。説明によると、神様の代理が太陽、太陽の代理が光とか。「ピレネー地方では星はどこよりも大きく輝く」という説明を読んで、さっそく夜空を眺めてみました。う?む。確かに、「でっかい!!」。「大きい」ではなく「でっかい」。しかも驚きマーク(!)ふたつは必要。北海道の知床半島でも降るような星の輝きに出会ったことがありますが、あの星を数十個も集めた大きさかも…。
そして、もうひとつ。ルルドの町を象徴するのは、聖域を囲むように滔々(とうとう)と流れるガブ川。今ではピレネー山脈の深い渓谷の水を集めて速い流れとなっていますが、マリア様が出現した1858年、14歳のベルナデッタ(マリア様が視えて、いわれた通りに泉を掘った少女)はこの川の側まで足を運んでいて、当時の川の表情はどうだったろう…と、川面を見ながら、いろいろな想像が膨らみます。
聖域に至る「ミカエル通り」や「グロット通り」の両側にはホテルやお土産屋がぎっしり並んでいます。ルルドは、大地や川や星たちといった大自然のエネルギーもさることながら、アクセサリーや置き物などを見て歩くだけでも充分癒しの時間となる、偉大なる母のようにおおらかで優しい地なのです。 ※「奇跡的治癒」の記録に関しては、「科学的・医学的に説明できる場合とできない場合とがある」とされています。 【ACCESS】
●成田空港 パリ・シャルルドゴール空港
※飛行機利用の場合;パリ・オルリー空港
タルブ・オスン・ルルド空港
※TGV(新幹線)利用の場合;パリ・モンパルナス駅 ルルド駅
<文責&写真 ・Rumi Komatsu> |