前回のBONSAIの癒しが大好評! やはり、たくさんの方が興味シンシンのテーマなんですね。「BONSAIの持っているミラクルパワーには、とっても納得。できたなら、実践編も紹介していただけたらうれしいです!」との声が圧倒的。ということで、今回は山田香織先生に、「草花の寄せ植えづくり」を教えていただくことになりました。春、到来。美しい花々が咲き誇る季節です。喜ばしいことに、お花屋さんの店頭にはたくさんの種類の「ポット苗」が登場しています。山田先生のレクチャーを受けながら、お気に入りの苗で、可憐な寄せ植えを造ってみてはいかがでしょう? 驚くほど、お手軽&ラブリーに完成です!
【用意するもの】
・苗(お花屋さんで売っているポット苗など。ご自分のお好きなもの数種類)
・鉢
・植え付け用土(赤玉土の中粒)
・ゴロ土(赤玉土と鹿沼土の小粒混合土)
・コケ
・鉢底ネット
■Scene 1/鉢の準備■
山田先生「鉢底ネットを、鉢底の穴よりひと回り大きいサイズに切って敷きます。正式には、針金を使ってネットを固定するしかけがあるんですが、株元がぐらぐらしない様、十分に土を入れれば省略してもだいじょうぶです。盆栽では、植物を植えつけた後、根がグラグラしないように固定したり、枝に添えて形を整えたりと、針金が大活躍なんですよ」
Q 鉢の底穴にネットを置くのはなぜですか?
山田先生「土の流出防止と防虫のためです。これは、ぜひ行ってくださいね。さて、ネットを敷いたら、ネットが動かないように注意しながら、ゴロ土を鉢の5分の1の深さまで入れます。そして、赤玉土と鹿沼土の小粒混合土をゴロ土と同量くらい入れます。土を入れすぎて苗が入らなくならないように注意してくださいね」
■Scene 2/苗の準備■
山田先生「購入した苗をポットから出しましょう。苗の土をとるときは、お箸を使って根をほぐしながら、古い土をかき落とすようにするといいですよ。根を傷つけないように注意してくださいね」
Q ポット苗を購入するときに気をつけたいことって、ありますか?
山田先生「元気のよいのが一番です。株全体がしっかりとしていて、葉のツヤがいいものを選んでください。枝や茎が間のびしているものは避けます。ポットの底穴から根が出ているのは、根がまわり過ぎているものですから、これも避けてください。花が咲く植物は、開花が進んでいるものより、つぼみがたくさんついている方が長く楽しめます」
Q ポット苗は購入した後、どれくらいそのままにしておいていいものなんですか?
山田先生「できるだけ早く植え変えてあげてくださいね。いつまでも狭い場所に閉じ込められていては、人間だって、手足を伸ばしたくなりますから(笑)」
■Scene 3/配置を決める■
山田先生「まずは、花束を造るように、手の中で苗たちを組み合せて全体のバランスを見てください。それから、鉢に入れたバランスもチェックして配置を決めます」
Q このとき注意する点はありますか?
山田先生「例えば、全部同じ高さではなく、高低差をつけてあげると見た目がきれいですね。自然に生えている植物たちは、みんな高さが違いますから。色彩と造形のバランスが心地よければ、それで十分です。つぼみのお花を用意した場合は、それらが開花したときの風景をイメージしてみてください」
■Scene 4/植え付ける■
山田先生「配置が決まったら、鉢に入れます。組んだ苗が崩れないように片手で押さえながら、鉢と苗の間に用土を入れていきます。根と根の間まで用土がしっかり入るように、箸で用土をつついて隙間を無くしていきます」
Q 一気に用土を入れてしまわない方がいいんですね。
山田先生「用土を入れたら、根と根の間まで用土がしっかり入るように箸で用土をつつく、これを数回繰り返した方が根がしっかりとはりやすいです。株がぐらぐらしないように! 盆栽が元気に育つにはここは大切なポイント! 丁寧に仕上げましょう。」
■ Scene 5/仕上げ■
山田先生「用土が鉢の上まで入ったら、たっぷりと水を与えてください」
Q“たっぷり”というのは、どれくらいでしょうか?
山田先生「鉢底から流れ出る水が透明になったら、植物たちの“十分です”というサインです。それから、水をあげた用土の表面をよく押さえます。コテが一番便利ですが、バターナイフでも代用できます。
さあ、では、仕上げにコケをはりましょう」
Q いよいよ、コケの登場ですね。コケと盆栽は黄金コンビですよね。どういうものがいいんですか?
山田先生「購入もできますが、自宅の庭や植木鉢の中に出来ていることがありますから、それらを使ってもいいですよ。ただし、古い土がついたままですと、コケがうまくはらないので、コケの裏側の古い土は、ピンセットなどでていねいに落としてください」
Q その他に注意したいことは?
山田「コケと用土の間に隙間があると、コケが成長することが困難になりますので、ピンセットで押し付けてはるのがコツです。
今回は、身近にある草花の寄せ植えをご紹介しました。うまく植えつけると、この小さな鉢の中で何年も成長を重ねていきますから(多年草の場合)、どんどん愛着が湧いてきます。もちろん、時にはリビングに置いたりして、癒しパワーをいただいてもいいですね」
(取材&文責・小松瑠美)
■Profile■ 山田香織<盆栽家>
4代目清香園主山田登美男のもとに一人娘として生まれる。幼い頃より跡取りとしての盆栽の教育を受ける。NHK教育テレビ「おしゃれ工房」「趣味の園芸」「趣味悠々」に出演。フジテレビドラマ「小早川伸木の恋」では盆栽指導を担当。著書多数。
「女性や初心者の方にも、もっと盆栽の楽しさをお伝えしたい」と「彩花盆栽教室」を設立 。主宰を務める。 NHK文化センター・さいたまアリーナ教室講師。
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http://www.seikouen.cc/index.html
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