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3月に東京ミッドタウンで行われた「LOVE Green & Organic」は、都会に暮らす人にも有機農業を知って欲しいと開催されたイベント。ベランダ菜園のデモンストレーション、オーガニック野菜や加工品の販売は、心がすさみがちな都会暮らしの人々に、大地と自然が持っている元気なパワーをプレゼントしてくれました。
食の安全を求めるなら、究極的には自分で野菜をつくってしまうこと。ベランダ菜園でまず大切なのは栄養のある土。本来、有機農業は土づくりに3〜10年もかかるそうです。1gに1億もの微生物が生息するような良い土に植えてあげると、種には自ら生き残る叡智が備わっているので、過保護に手をかけなくても自然に育ってくれるもの。そして菜園ビギナーにありがちなミスは水のあげすぎだとか。育てやすいオススメ野菜を尋ねたところ、ニラは春から秋にかけて5〜10回は収穫できるから経済的だし、モロヘイヤ、ターツァイ、エンツァイ(空心菜)も強い野菜なので初心者向けだそうです。
有機農業とベランダ菜園のプロフェッショナル・渡邊 義明 先生がレクチャーしてくれました
有機農業を実践している農家が全国から集まって、自慢の野菜を直販。農家の方に、“有機農業をやっていて大変なことは何ですか?”と聞いたところ、害虫を手作業で取り除いていくことだと語ってくれました。農業を始めた頃は、よく分からずに、テントウムシ、アブ、ハチも除けていたそう。けれどもこれらの虫は「益虫」と言って、野菜の「害虫」であるアブラムシ、ホコリダニ、アオムシを食べてくれる虫。畑のなかで、自然の摂理、生態系を保つことが、健やかな野菜を育てることにつながるのです。 ご自宅ではもちろん自家栽培した野菜を食べるそうですが、農家のお子様は自分の家の野菜は美味しいけど、学校の野菜はまずい、と言っているとか。確かに試食でいただいたホウレンソウは、生のままでもシャキシャキ美味しい。ニンジンは甘くてジューシーでした。
柑橘類もオーガニックでつくれるの!?とビックリ。三重県の熊野古道そばの農場でつくられた柑橘類。温暖な気候が柑橘類の栽培に適していて、年中みかんがとれる土地なのだそう。品種によって多少の農薬は使うものの、まったく使用しないでつくる品種もあり、その一つが「はるみ」。夏みかんやはっさくのように大きめのみかん。試食するとジューシーでスイート、柔らかい! 外皮は不恰好だけれども、それは農薬を使用していないから。外皮はむいてしまえば、中身は一緒! 味は最高!です。 かつては、農薬を撒く農家からカメムシが逃げてきて、畑一面全滅の時もあったけれど、有機でちゃんと育てると味が変わるし日持ちもする。そのレベルまではまだまだ、と向上心いっぱいに農家の方が話してくれました。そんなことありません! 十分美味しいです!
うわあ〜、キレイな花束……って、これもオーガニック? 花は口に入らない分、野菜以上に農薬が使用されているのです。だから花屋さんの手も荒れて仕方ないとか。ヨーロッパのMPS認証を受け、環境に負荷をかけない栽培方法で花本来の香りが生まれるのだそう。真っ白なストックという花は、フワリと甘い香りが漂っていました。
オーガニックな産物は、さまざまな加工品に変身します。ワインもその一つ。フランスでもオーガニックワインに注目が集まっていて、都市部での需要も右肩上りだとか。オーガニック認定を受けるには、ブドウ畑に3年以上農薬をまいていないことが基本。農家も有機栽培に移行しているところが多いそうです。ワインは生きた飲み物。瓶に詰められたあとも、温度や湿度管理を徹底しないと酵母の発酵が進んで、風味が死んでしまいます。それを防止するために二酸化硫黄を加えます。二酸化硫黄は100本飲んでも人体に無害で、殺菌作用もあり、ワインの味をキープしてくれる成分。ワインが日本に届くまでの約2カ月間の船旅で、非常に欠かせないものなのです。
有機栽培のブドウを原料に、製造過程においても不必要な添加物を加えないワインを厳選する専門店「マヴィ」
北海道の乳製品メーカー「ワタミファーム」。国内で唯一JAS認定を受けている乳化製品。牛の餌がオーガニックでサッパリした味わいのミルク
「宗助パン」という名の埼玉県のパンメーカー。カナダのオーガニック小麦を使用しているそうです
(取材協力)
NPO法人全国有機農業推進協議会 http://www.yuki-hirogaru.net/
LOVE Green & Organic http://lovegreenorganic.com/